マンスリーマンションに住んでた友人と、それを探した私について
友人が今まで住んでいたアパートから引っ越したという話を聞き、引っ越し祝いを持って新居へと遊びに行ったときのこと。いつの間に買ったのか部屋にはパソコンのような機器が置いてあったり、新居の一室は前のアパートでは見たことのない家具も多く、思わず「いつの間にこんなに買ったの?」と聞いてしまった。すると友人曰く、「ここ、実はマンスリーマンションだから、壁とか床を傷つけないように気を付けてくれな」との返事。なるほど、家具類も既に備え付けてある訳か。テレビCM等ではよくその名前を聞くのだが実際に中を目にするのは初めてだったとあって、新たな世界を見る思いだった。それから1年ほど経ったある日のこと。それまで住んでいたアパートの契約期間が終了に近づき、そこを離れて新しい部屋を探すか契約更新するか、という選択を迫られた。仕事のために借りたアパートではあったが異動になり、通勤にいささか不便を感じていたこともあって、そこを離れることにした。そして新たな住まいを探すのにかつて遊びに行った友人宅のことを思い出し、職場の近くで同様に身軽に入居出来るような物件を探し始めたのだが、色んなことが重なる時には重なるもので、仕事の方でも再度異動が決定した。次の異動先は、実家の近く。新たな住まいを探す必要がなくなってしまった訳だ。あの時異動がなければ、きっと友人のようにマンスリーマンションに住んでいただろう。それはどんな暮らしだったのだろうか。今も友人はあの部屋に住んでいる。
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